回路図に配線する方法|ワイヤ、電源シンボル、信号ラベルの使い方
回路図エディターに回路記号=シンボルを読み込んだら、次は、シンボル間を配線でつなぐ作業になります。いよいよ回路を描く段階です。
今回はワイヤの描き方から電源シンボルの追加、信号ラベルの設定方法までを解説します!

ワイヤでシンボル同士を接続しよう
シンボルを配置しただけの状態では、各ピンの端に小さな丸が表示されています。これは「配線が未接続」の状態を示しています。

シンボル間にワイヤを引くことで、この丸が消え、ピン同士が接続されたことになります。

ワイヤを追加する手順
- 右側のツールバーから【ワイヤを追加】ボタンをクリック
またはホットキー【W】を押します。 - 配線を開始したいピンにカーソルを合わせてクリック。
- 次の接続先(別のピン)をクリックするとワイヤが引かれます。
- 途中で終了したい場合は、ダブルクリックでワイヤ描画を終了。
- 途中でキャンセルしたい場合は、【Esc】キーを押しましょう。
🎯 シンボルのピン(丸いマーク)にカーソルを合わせるだけで、ワイヤの描画を開始することも可能です。

電源・グランド(GND)シンボルを追加する
回路図には、電源(VCCなど)やグランド(GNDなど)のシンボルも配置しておくと便利です。

単純な回路では省略することもありますが、設計が複雑になった場合は電源系統を明確に記載しておくことで、回路を検査を効率よく行えるようになります。電源シンボルについては回路規模の大小に関わらず、基本的に追加する習慣をつけることをお勧めします。
電源シンボルの追加手順
- 右側のツールバーから【電源シンボルを追加】ボタンをクリック
またはホットキー【P】を押します。 - 表示される「シンボルを選択」ダイアログで、電源やグランドのシンボルを選びます。
- 回路図に配置し、通常のワイヤで各部品と接続します。
📌 電源追加のダイアログでは、電源・グランド専用のシンボルライブラリだけが表示されます。

信号ラベルを使って配線を整理する
配線を引き終えたら、信号ラベルを活用して配線を整理しましょう。

通常、配線には自動でネット名が割り振られます。規模の小さな回路であれば自動割り当ての信号名でも戸惑わずに探せます。ですが、重要な信号や複雑化した回路図の見通しを良くしたい場合には信号の名前を任意に付けられます。
ラベルの追加手順
- 右側のツールバーから【ネットラベルを描画】ボタンをクリック
またはホットキー【L】を押します。 - 開かれるダイアログでラベル名を入力。
- 配線上にラベルを配置します。

ラベルは、必要に応じて向きを反転したり回転することもできます。
ラベルの角にある四角い接続点が、必ず配線に重なるように配置してください。
ラベル同士の接続について
同じ名前を持つラベルが付いた配線や電源シンボルは、見た目に線がつながっていなくても内部のデータ的には接続されています。
例えば:
- 離れた場所にある複数のGNDシンボル
- 同じ信号名が付けられた配線同士
これらは、KiCad上では自動的に接続されたものとして扱われ、ネットリストに登録されます。
✨ 配線がスッキリし、複雑な回路でも見やすく整理できます。ラベルは積極的に活用しましょう!
まとめ
- シンボル同士は【ワイヤ】で接続!
- 【電源シンボル】を追加して、電源系統を分かりやすく!
- 【ネットラベル】を活用して、回路をスッキリ整理!
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