KiCad 9.0.1 RC1が公開!正式リリース前のテストに協力可能な人向け
2025年3月18日に「KiCad 9.0.1」のリリース候補(RC1)が公開されました。

オープンソースの電子設計自動化(EDA)ツールであるKiCadの開発チームは、近年バージョンアップ前に今回のようなRC版を公開しています。今回のリリースは、9.0.1の正式版がリリースされる前段階として最終的なテストを行う目的で提供されています。
よって、通常の回路設計を目的にKiCadを使用している方はRC版をダウンロードする必要はありません。最新版の機能テストをしてみたい開発者向けのリリースになりますのでご注意ください。
KiCad 9.0.1 RC1の目的
今回のリリース候補は、正式版リリース前の品質チェックが主な目的とされています。重大な問題が見つからなければ、近日中に正式版として公開されます。
正式版はWEBサイトのダウンロードページから入手するようにして下さい。

また、既にKiCadを利用中で、自動アップデートの機能をONにしている方はアプリ起動時にメッセージが表示されます。そちらも併せてご覧頂ければと思います。

ダウンロードと対応プラットフォーム
KiCad 9.0.1 RC1は、以下のプラットフォーム向けに提供されています。
- Windows x86_64
- Windows arm64
- macOS
- Ubuntu(9.0テストビルドPPAを使用)
- Fedora(@kicad/kicad-testing COPRを使用)
- Flatpak(安定版ビルドを使用)
具体的なダウンロードリンクやインストール手順については、公式サイトから案内される情報などをご参照ください。
修正内容とフィードバック募集について
RC版には多くのバグ修正が含まれています。Ver.9.0.0から確認された問題点はもちろん、従来バージョンから引き続き改良を行われてきた項目も含まれます。修正された問題の詳細なリストについては、正式版のアップデート公開時に提供される変更履歴で確認できますが、RC版では公開されないこともあります。
公式サイトの開発チームは、より安定した正式版をリリースするため、RC版のテストに協力してくれるユーザーを募集しています。日本国内にも何名か開発チームに加わっているプログラマがいるそうですが、実際にRC1を使用して確認される問題点は公式サイトのコミュニティ、アプリ経由のオンライン報告等の機能を使用して収集されます。
また、普段の使用でもKiCadの品質向上に貢献できます。

まとめ
早速Ver.9シリーズでもバージョンアップの正式リリース前、RC版が公開されました。
興味のある方はぜひテストに参加し、フィードバックを提供してみてください。また、最新の情報やダウンロード先についてはKiCadの公式ブログをご確認ください。当ブログでも都度紹介していきたいと思います。
▶ 公式発表はこちら KiCad 9.0.1 RC1の詳細
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